『借りぐらしのアリエッティ』を観た

借りぐらしのアリエッティ [DVD]

『思い出のマーニー』の予習を兼ねて、同じ米林宏昌監督の『借りぐらしのアリエッティ』を観た。アリエッティを含めて小人たちの描写は観ていて面白かった。ちょうど今観ている『ガンバの冒険』と同じような感触がある。小人とネズミ、どちらも同じくらいのサイズだし、小さいモノの視点でありふれた風景を新鮮に描写するなど、類似点がある。
キャラクターのアクションが活き活きとしていてよかった。アリエッティもそうだけど、個人的にはお母さんがいちばん観ていて面白かった。お父さんはプロフェッショナルな仕事っぷりがクール。
印象的だったのは、虫や鳥などの「動物」の表現だ。「目」がやたら人間ぽかったりして、意思あるキャラクターとして描かれていたのが面白かった。小人たちには虫は身近な存在で、人間にとっての犬や猫みたいな存在なのかもしれない。

驚きに満ちた映像を見せてくれたし、キャラクターもよかったけど、映画としては少し物足りないものがあった。もともとそういう映画ではないことは重々承知だか、ドラマとしては起伏がなく、カタルシスも感じられない。エンディング、翔が手術を乗り越えようと決心するところも説得力に欠けていて、映画の締めとしてはユルい感じ。

というわけで、予習は完了したので、近々『思い出のマーニー』を観にいこう。観終わった人の感想を聞くと、百合百合しているらしくけっこう楽しみ