フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

0111

■ベイマックス
遅ればせながら『ベイマックス』を観てきました。率直な感想としては、かなり面白かった。今まで観たディズニー映画の中で、一番好きかも。

「アニメ」と「科学」って本質は同じなんじゃないの? 本作を観てそう思った。前半、ヒロがマイクロボットをプレゼンをするシーンで、「想像できることはすべてできる」的なセリフがあった。「アニメ」と「化学」、どちらもこの“想像”が欠かせない。
よく知られていることだが、「アニメーション」の由来は、「生命を宿す」ことからきている。アニメがアニメであるゆえんは、「二次元の絵」を使っているからではなく、アニメーターなどが動きを「想像力」によって生み出しているからだ。科学も同じで、まず初めに「こんなこと出来ないかな?」という想像ありき。技術はその後からついてくる。

前評判どおり日本に対するリスペクトが随所に見られた。ヒロの部屋にあるロボットアニメ風のポスター、戦隊ものっぽいノリ、ロケットパンチなどなど。ロボットアニメ、特撮のエッセンス満載で、海外の人よりむしろ日本人が好きそう。特に「日本的だなー」と感じたのは、ベイマックスの“良心回路”的なモチーフ。製作者は『キカイダー』も観たのだろうか……。

全体としては「ハイブリッド」な作品という印象。「アメコミ」+「日本のロボットアニメ・特撮」+「ディズニー」みたいな。そもそも世界観自体「サンフランシスコ」+「トウキョウ」だし。多元的な味わいがあって良かった。