フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

アニメレビュー 07/06(日)

■「美少女戦士セーラームーン Crystal」第1話
原作:武内直子/監督:境宗久/シリーズ構成:小林雄次/キャラクターデザイン/佐光幸恵:音楽/高梨康治アニメーション制作:東映アニメーション

エポックメインキング的作品『美少女戦士セーラームーン』のリメイク作。オリジナルであるTVシリーズが放映されたのは1992年。今から22年前だ。筆者は90年生まれなので、本放送はちゃんと観ていない。95年放映の『S』を何となく観たことがあったり、再放送でちょくちょく観たぐらいである。なので、思い入れの強い作品ではない。

本作の特徴は、ネット配信のみでTV放映されないこと。オリジナルと違い「子供」をターゲットにしていない。原体験として楽しんだ大人のファンや、20代30代くらいのアニメオタクをターゲットとしている。
パッケージで稼ぐつもり? ちなみにアマゾンにて、すでに13巻までの予約が開始されている。

真摯にリメイクしていた、という印象。登場人物もストーリー展開もオリジナルとまったく同じである。「あー遅刻、遅刻ー!」は流石に笑った。

画作り面では、水彩画タッチの美術や透過光など、セル画時代を彷彿とさせるものだった。懐かしい味わいがある。懐かしい記憶を感化される感じがある。「リメイク」としてのひとつのアプローチ。

思ってた以上にコミカルな作品だった。もうちょっと少女、少女しているイメージだったのだが。今の少女マンガとの差を感じる。

オープニングがカッコいい。特にアクションが良い。
3Dでありながらセルアニメ風の変身バンクは、見得やケレン味があって素晴らしかった。まさしく東映という感じ。

かつてのセーラームーンファンが本作をどのように受け取ったのかが気になる。レビューを色々見て回ろう。

『グラスリップ』と並び今期期待の一作となった。レビューも継続していく予定。



■「ソードアート・オンラインⅡ」第1話
原作:川原 礫/監督:伊藤智彦/キャラクターデザイン:足立慎吾/サブキャラクターデザイン:山下祐/総作画監督足立慎吾・山下祐/音楽:梶浦由記/アニメーション制作:A-1 Pictures

ソードアート・オンライン』の第2期。
仮想現実に対して肯定的な作品だなと感じた。キリトの台詞は仮想現実に対する希望で満ちていた。
ドラマの主軸は「仮想現実が現実世界に与える脅威」あたりになりそう。
物語の幕開けとしてはやや地味だった。会話が主体で、大きな見せ場も特に無かった。セットアップといった趣。
キリトとアスナのイチャラブ感がすごい。
みゆきちが今回のヒロイン?
「デスガン」という名称はちょっとダサい。
継続して観続ける。



■「アルドノア・ゼロ」第1話
監督 :あおきえい/ストーリー原案:虚淵玄/シリーズ構成 :高山カツヒコ/キャラクター原案:志村貴子/キャラクターデザイン:松本昌子/メカニックデザイン:Ⅰ-Ⅳ・寺岡賢司/音楽:澤野弘之/制作:A-1 Pictures + TROYCA


あおきえい監督×虚淵玄(ストーリー原案)のロボットアニメ。あおきえい監督が初めてロボットアニメを手がける作品。
∀ガンダム』っぽいなと思った。本作は地球人と火星に住む「ヴァース帝国」との戦いが描かれる。ヴァース帝国は、地球と比べて遥かに飛躍した技術を持っているが、地球を祖としている。この関係は『∀ガンダム』の「地球と月」の関係に酷似している。
またヴァース帝国は平和派と武力派に分かれているっぽい。敵も一枚岩でないところが『∀ガンダム』と同じ。
虚淵玄がストーリー原案ということでけっこう期待している。虚淵玄が手がけた作品に今のところハズレは無かったからだ。


■「少年ハリウッド」第1話
原作:橋口いくよ/監督:黒柳トシマサ/シリーズ構成:橋口いくよ/脚本:橋口いくよ/キャラクターデザイン:土屋圭/音楽:林哲司/アニメーション制作:ZEXCS

男性アイドルもの。女性向けアニメ。男性向け、女性向け問わず、昨今アイドルアニメが多いとひしひしと感じる
アイドル見習いの少年たちが、伝説のアイドル「初代・少年ハリウッド」を目標に奮闘する。
アイドルに対する哲学・思想が強い。社長のセリフがいちいち「アイドル論」を語っている。アイドルに詳しくない私からすると、勉強になって面白い。恥ずかしい前口上を恥ずかしいと思ってやってはいけない、とか。
キャラクターデザインがどことなく古風。トレンドとは明らかに違う。80年代~90年代テイスト。桂正和の絵柄に近い。
女性向けアニメは敬遠しがちであるが何故か本作は気になる。視聴を継続するかは未定だが、とりあえず2話は観る。


■「戦国BASARA Judge End」第1話
監督:佐野隆史/シリーズ構成:高橋ナツコ/キャラクターデザイン:千葉道徳/音楽:得田真裕/アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

戦国BASARA』シリーズの第3期。
第1期、第2期と比べて勢いがないなー、と感じた。視聴後、アニメーション制作がプロダクション I.Gからテレコムに変更になったと知って納得。明らかに作画のレベルが落ちていたからだ。
OP主題歌はお馴染みのT.M.Revolutionではなくなった。「コレじゃない感」がある。
クライマックスの殺陣――伊達政宗石田三成豊臣秀吉徳川家康のアクションシーンはカッコよくてよかった。
プロダクション I.Gの第1期、第2期と比べてしまうと、今回の「Judge End」は見劣りしてしまう。何よりもパワーがないのが残念。
一応過去のシリーズは全話観たけど、今回は視聴を継続するかは微妙なところ。