フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

「機動戦士ガンダムUC」 3話・4話視聴メモ

episode 3 ラプラスの亡霊
監督:古橋一浩
絵コンテ:村田和也・古橋一浩
演出:村田和也
脚本:むとうやすゆき


・物語初期におけるアムロとバナージの状況の違いは、“正しい大人”の有無。アムロの場合、パオロ館長など正しい大人は戦死していなかった。ブライトも館長ではあるがまだ半人前である。一方、バナージは、ダグザ、オットー、マリーダなど、“正しい大人”に恵まれている。バナージの「正しい戦争はない」という青臭い理想主義が、彼らとの交流なかで揉まれていく。
・バナージの「パイロットを殺さない程度に敵機を破壊する」という一時的結論はキラとまったく同じ。しかし、結局ラストシーンでは、敵パイロットを殺してしまう。そのショックで地球に落下。
・マリーダの物語は、フォウ、プル、プルツーなどの強化人間的悲劇を踏襲している。
・青臭い理想主義を掲げるバナージには共感しづらい。むしろ、自らの置かれている「立場」による発言しか出来ない周りの大人たちの方に共感できる。
・ダグザさん、メチャクチャカッコいい。バナージに対しての「俺に息子がいたらあんな感じだった」という発言。だとすると、結婚はしていない? だから、自己犠牲的戦死をすることが出来たとかんがえられる。

 


episode 4 重力の井戸の底で
監督:古橋一浩
絵コンテ:古橋一浩
演出:菱田正和・綿田慎也・京極尚彦
脚本:むとうやすゆき


・ギルボアを殺してしまい、自らの理想主義と現実とのギャップに傷心中のバナージ。ジンネマンとの対話で徐々に癒やされていく。
・コーヒーを飲むミネバの、高貴さを感じさせる作画が素晴らしかった。メカだけでなく、こういう日常芝居も丁寧に描かれている。
・ジンネマン、レストランのマスターなど、本作のキャラクターは非常に雄弁。演説のような台詞が多い。
・ブライト初登場。やっぱり旧作のキャラクターが登場するのは嬉しい。部下の「上官に恵まれている」という発言から、ブライトの慕われっぷりがうかがえる。
・ロニをめぐる物語。これまでで一番ドラマ性が強い回だった。
・リディには、カテジナ的ウザさを感じる。
・バナージは一切変化しないキャラ? 何があっても「それでも」で通す。