フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

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映画『アップルシード アルファ』を視聴。前評判として、フォトリアルなCGが評価されていると知っていた。実際に観て、国内(正確には米との合作だが)でここまでのクオリティのものをつくるとは驚きだった。

とにかく3DCGが圧巻。本作はこれに尽きる。クライマックスの巨大兵器との対決など「ハレ」の部分もさることながら、キャラクターとその芝居、CGの質感など「ディテール」がよかった。表現に違和感を得ることなくちゃんと物語に没頭させてくれた。

アップルシード」シリーズは原作漫画や過去の映画作品も未見だったが、予備知識なくても楽しめた。「組を抜けたい」という「ギャングもの」の定形からスタートし、「囚われの姫救いに行く」という感じで、割りと普遍的な物語。CGが普及してきたとはいえ、実写や2Dアニメと比べると、抵抗に感じる人はまだ多いはずだ。だから物語は普遍的に、ということだろうか。

中田ヤスタカの音楽は、ところどころハマってなかった。戦闘シーンでバシッとハマるところもあったけど、冒頭の双角に面会するシーンのラップなどスカしてるところも少々あった。
違和感の原因として、やっぱり音楽が映像に対して突出してるからだろう。「劇伴」という言葉があるが、これは「劇」に対する「伴奏」という意味である。本作ではダブステップ調のBGMが多かったが、低音のウネウネがちょっとキツイなと。