フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

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引き続き『ファフナー』。17話まで視聴完了。。
全26話ではあるが、15話で物語はひとつの区切りを迎える。人類とフェストゥムとの決着など大局的には未完だが、一騎と総士、ふたりのわだかまりはここで解消する。それも合間って、16話以降はどこかエピローグ的な雰囲気が漂っている。
で、この16話以降が面白い! 何故かというと「キャラクターに血肉を感じる」からだ。それまでの人物描写は、いかにもテンプレ的で魅力に欠けし、ドラマの盛り上がりもいまひとつ。だが、16話以降は違う。特に17話における一城とカノンのやり取りにそれを感じた。


17話の一城とカノンのやり取りにおいて、「選択すること」の恐怖心が描かれていて面白かった。一城はカノンを「受け身になって安心している。選択することを逃げている」と責める。このセリフにどきりとさせられた。自分自身、物事に対して受け身になりがちである。受け身だと失敗したときに「俺は言われてやっただけ」と他人のせいにできるが、自分で選択した場合は言い訳ができない。「選択すること」には「責任」が生じてしまうのだ。日本人の悪しき習慣である「事なかれ主義」も同類の問題だろう。

「16話以降面白いなー」と思ってしらべてみたら、シリーズ構成が「冲方丁」に変更になっていた。「どおりで!」という感じだが、ここまで明白に面白度が変化するのも驚き。
上記で良くなった理由を「キャラクターに血肉を感じる」と挙げた。それ以外にも脚本に「自身の経験がにじみ出ている」感じがしているのもポイント。キャラクターのセリフなどから何となく感じられて、「説得力があるなー」と。