フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

アニメレビュー 07/08(火)

■「DRAMAtical Murder」第1話
原作:Nitro+CHiRAL/監督:三浦和也/シリーズ構成:待田堂子×淵井鏑/音楽:林ゆうき/音楽制作:DIVE II entertainment/アニメーション制作:NAZ

女性向けアニメ。原作は、2012年に発売されたNitro+CHiRALの18禁BLゲーム。
カラーギャングもの」ということで、『仮面ライダー鎧武』を連想した。劇中では電脳オンラインゲーム「ライム」が流行っているが、『鎧武』で言うところのインベスゲームみたい。
特に見せ場もなく、物語の幕開けとしてはインパクトに欠ける内容だった。「顔見世」といったところ。
主題歌を担当するのはGOATBED。OPの歌を聴いて、「『cali≠gari』 のヴォーカルじゃないの?」と思って調べたら、案の定石井秀仁だった。一時期cali≠gariにハマっていたので感慨深い。
とくに訴えかけるものが無かったので、視聴し続けるかは微妙なところ。


■「ガンダムさん」第1話
監督・脚本:まんきゅう/キャラクターデザイン:玉戸さお/音楽:武藤星児、安部純/アニメーション制作:サンライズ

原作は「ファーストガンダム」のパロディギャグマンガ
5分間枠。最近流行りのショート枠はやはりギャグ作品と相性がいい。肩の力を抜いて気楽に見られる。
監督はまんきゅう。『カッコカワイイ宣言』や『ぷちます』などを手がけていて、ショート系ギャグ作品が得意。
第1話では、シャアとララァが登場。世話やき女房風のララァが良いキャラしてた。シャアもアホで面白かった。オリジナルがシリアスでハードな作風だけに、そのギャップが楽しい。
EDでは、本編には登場しなかったアムロが印象的だった。やたらエロ本に固執しているのが謎。木馬攻めされている姿も見受けられた。この「木馬」はホワイトベース繋がりということだろう。
ガンダムファンだし、リラックスして観られるから、今後とも観続ける。



■「アオハライド」第1話
原作:咲坂伊緒/監督:吉村愛/シリーズ構成:金春智子/キャラクターデザイン:井川麗奈総/作画監督:井川麗奈、立川聖治/アニメーション制作:Production I.G

別冊マーガレット』掲載の少女マンガをProduction I.Gがアニメ化。水彩画調の背景美術、淡い色調の画面、丁寧なキャラクター作画など、『君を届け』と同じくProduction I.Gの手腕がいかんなく発揮されている。
脚本構成が上手い。シリーズ構成はベテランの脚本家・金春智子。『君に届け』のシリーズ構成も担当していた。
アバン、ふたりの男女がいきなり両想いになる……と思いきや、予想を裏切る展開でグッと引き込まれた。さらに山あり谷ありと、怒涛に感情を変化させられるような展開で、終始観ていて飽きなかった。
中学2、3年のころに双葉に何があったのか、何故洸は「あのころには戻れない」とかたくなに主張するのか。謎を散りばめつつ、先が気になる上手い「ヒキ」。第1話のツカミとしてはバッチリ。
物語的にも映像的にも楽しんで観れそう。
個人的に、今期は少女マンガ原作がアタリな印象。



■「ハナヤマタ」第1話
原作:浜弓場双/監督:いしづかあつこ/シリーズ構成:吉田玲子/脚本:吉田玲子/キャラクターデザイン:渡辺敦子/音楽:高田龍一、帆足圭吾/アニメーション制作:マッドハウス

よさこい」に青春を捧げる少女たちの姿を描く。
原作は『まんがタイムきららフォワード』掲載のマンガ。ほのぼのとした「部活もの」。
日常系、部活ものではあるが、キャラクターのアップばかり映すような、安直な画作りはしていなかった。どちらかというと引き気味の画面が多く、ドラマでしっかりと見せよう、という姿勢を感じられた。実際、「やりたいことが見つけられない」という「なる」の葛藤に重きを置き、「よさこい」をやるに至る経緯をしっかりと描いていた。
なるとハナの出逢いが、「決定的な出逢い」感が出ていてよかった。花吹雪が舞う幻想的な舞台でふたりが踊るシーンは、映像的にも神秘的かつ美しかった。
「日常系アニメ」は飽食気味で、正直観る前は敬遠していた。が、1話はしっかりとドラマで見せてくれたので、そこは評価が高い。今後、キャラクターの魅力だけで推すような、よくある「日常系アニメ」に陥らなければいいのだが。