フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

アニメレビュー 07/09(水)

■「モモキュンソード」第1話
監督:柳伸亮/シリーズ構成:玉井☆豪/脚本:玉井☆豪/キャラクターデザイン:冨岡寛/音楽:岩崎文紀/アニメーション制作:トライスラッシュ×project No.9

「桃太郎」をモチーフとした「美少女アクションおっぱいアニメ」。
アクションする度におっぱいが揺れ動く。おっぱいへのこだわりがハンパない。おっぱいを楽しむという点で『クイーンズブレイド』に近い。
仕える動物と合体することで力が飛躍的に上昇する「憑依合体」。変身BANKや盛り上げ方など、東映の美少女戦隊アニメを彷彿とさせる。定形ではあるが、「お約束」を踏まえた演出で思わず昂揚してしまう。
OPアニメが意外とカッコいい。揺れるおっぱいのサービスもさることながら、戦闘アクションもカッコよく、全体的に躍動感があって気持ちいい。おっぱいを描かせたら日本一のアニメーター・うるし原智志も参加。
おっぱい枠、萌え枠ということで、本作は視聴しなくてもいいかな……。



■「HunterxHunter」第137話
次期会長の選挙戦が本格的にスタート。
謎に包まれていたゴンの父・ジンの視点で物語が進行。ジンの性格、考え方、人となりがよく分かるエピソードだった。飄々としているようで、けっこう計算高いし頭も良い。
選挙の場面では、過去に登場したキャラクターが姿を見せていた。ファンサービス的な要素。個人的にはヒソカの登場がいちばん嬉しかった。
ゴンとキルアの危機を知って動揺するヒソカ。それだけふたりのことが好きなんだなぁ、と分かる。



■「宇宙戦艦ヤマト2199」第14話(再放送)
脚本:村井さだゆき/絵コンテ:出渕裕/演出:別所誠人

敵が仕掛けた幻惑によって艦内から失踪したクルーたち。ミステリー風な語り口、不安を煽るようなレイアウト、虚実混交した構成など、シリーズの中で異彩を放つエピソード。
異質なこの回を担当した脚本家は村井さだゆき今敏作品を数多く手がてたライターということで、本エピソードも氏の個性が強く表れている。
何かのインタビューで聞いたのは、公衆電話が登場するのは実相寺昭雄演出のオマージュだということ。私は実相寺昭雄に詳しくないが、アニメスタッフには人気のある演出家なので、いつかは勉強したいところ。
敵の幻惑を打ち砕くクライマックスは、音楽がかかり出すタイミングも絶妙で、カタルシスを感じられた。
特殊装置で精神体を飛ばす、というのはありがちな設定ではあるが、それでも見ていて面白い。精神体が滅びると実体も死んでしまう、というのも王道。『攻殻機動隊』での、電脳空間でゴーストが死んだら、その本人も死んでしまう、というのに通じる。
一方で、森と進の仲も進展。森雪の危機に際し、「雪ー!」と叫ぶ進の姿も印象的だった。また冒頭のふたりの痴話喧嘩っぽいくだりも、観ていて微笑ましかった。


■「蟲師 続章 特別番組 蟲語(むしがたり) 第二夜」
監督やキャスト、スタッフが出演し『蟲師』の魅力を伝える特別番組の第二弾。
「総集編」と同様で、おそらく現場の休息的な意味合いがあるのだろう。
失礼ながら、本編よりも楽しんでる(笑)。もちろん本編も楽しいが。
何より監督の長濱博史が面白い。ふつう「アニメ監督」と言うと、宮﨑駿や押井守のような気むずかしかったり、あるいは口下手な人物をイメージする。が、長濱博史監督は気さくかつおしゃべりで、「そこらへんにいそうなおっちゃん」のようである。アニメ監督としては珍しいなと。『惡の華』も手がけたくらいで、もうちょっとひねくれた人だと勝手ながら想像していた。
EDで、即興でEDテーマを演奏する演出が粋だった。

 


■「ガンバの冒険」第6話
航海中クジラに衝突してしまった遭難ガンバたちが、島に無事にたどり着くまでが描かれる。
Aパートでは、ヨイショの眼帯の秘密が明かされる。と同時に改めてノロイの恐ろしさも語らた。
ネズミであるガンバたちに対し、遥かに巨体なクジラの描写はインパクトがあったが、ドラマ的には特に見せ場もなく、平凡なエピソードであった。