フリントは風に舞う。

アニメ語りメイン。出崎、富野好き。実写は目下勉強中。

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映画『アップルシード アルファ』を視聴。前評判として、フォトリアルなCGが評価されていると知っていた。実際に観て、国内(正確には米との合作だが)でここまでのクオリティのものをつくるとは驚きだった。

とにかく3DCGが圧巻。本作はこれに尽きる。クライマックスの巨大兵器との対決など「ハレ」の部分もさることながら、キャラクターとその芝居、CGの質感など「ディテール」がよかった。表現に違和感を得ることなくちゃんと物語に没頭させてくれた。

アップルシード」シリーズは原作漫画や過去の映画作品も未見だったが、予備知識なくても楽しめた。「組を抜けたい」という「ギャングもの」の定形からスタートし、「囚われの姫救いに行く」という感じで、割りと普遍的な物語。CGが普及してきたとはいえ、実写や2Dアニメと比べると、抵抗に感じる人はまだ多いはずだ。だから物語は普遍的に、ということだろうか。

中田ヤスタカの音楽は、ところどころハマってなかった。戦闘シーンでバシッとハマるところもあったけど、冒頭の双角に面会するシーンのラップなどスカしてるところも少々あった。
違和感の原因として、やっぱり音楽が映像に対して突出してるからだろう。「劇伴」という言葉があるが、これは「劇」に対する「伴奏」という意味である。本作ではダブステップ調のBGMが多かったが、低音のウネウネがちょっとキツイなと。

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アニメニュースサイト「アニメ!アニメ!」で面白い連載が始まった。渡辺由美子による「アニメライターの仕事術」だ。

本連載はアニメライターである著者が、経験談を交えつつ仕事のノウハウを教授するというもの。駆け出しライターである私にとっては、かなりありがたい記事といえる。
筆者は、ライターの仕事術は何かを一言でこう表している。

「やらなきゃいけない仕事をサクサクこなして、心身ともに健康になろう!」
連載第1回では具体的な仕事術は紹介されていないが、結局のところ上の言葉に集約されるのだろう。それは私の実体験からも何となく想像がつく。

ライター業を始めるまで、ライターにとって最も必要なのは「文章力」だと思っていた。だが、本当に必要なのは「スケジュール力」。
まず大事なのは、依頼者に対して成果物を締め切り以内にきちんと納品すること。たとえ内容に満足いかなくてもとにかく提出するのが大事。多少粗くとも編集者が修正してくれるし、そこまでのクオリティをペーペーの自分に求めていないわけで。もちろん、手を抜いていいというわけではない。
さらにライターは複数案件を同時進行しているため、それぞれ優先順位をつけてやる必要がある。これが上手くいかないと負のスパイラルに陥り、心身ともにボロボロになっていく。まぁ兎にも角にも「スケジュール能力」が大事なのである。

とはいえ、現段階では仕事術の方法論が確立しておらず上手くやれているとは言い切れない。だが、先輩からの教えで意識していることはある。それは「アウトプットし続けること」。
いちばんマズイのは、うじうじ悩んで手が止まってている状態だ。たとえ原稿の完成形が見えずともとにかく書き続ける。バラバラの文章をパズルのように組み合わせる内に「これだ!」と見える瞬間がある。また問題がおきたらすぐに上司に相談することも大事だ。とにかく行動する。そうすれば「心身ともに健康」でいられるのだ。

以上は自分なりの仕事術だ。今後渡辺氏がどのような仕事術を教えてくれるのか非常に楽しみにしたい。

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取材のため『ペルソナ4』のファンイベント「ジュネス新春ゴールデン感謝祭」へ。『ペルソナ4』は、アニメから入ってゲームにも手を出したほど好きな作品。期待していた以上の楽しいイベントだった。

豪華メインキャストが勢揃いでまさに「ゴールデン」な感じ。内容的には朗読劇やトークショー、ライブと割りとオーソドックスだったけど、出演者同士の掛け合いが最高だった。みんな仲良さそう。

でもいちばん良かったのは、平田梨穂子や川村ゆみによるライブ。ペルソナの楽曲はもともと大好きで、ブラックミュージックのエッセンスが程よく入ってる感じが良い。平田のヴォーカルはグルーヴィーでノリノリになれたし、川村のソウルフルな歌唱にも胸を揺さぶられた。とくに無印の後期OPテーマ「key plus words」は最高に熱かった。

ここ2年ぐらいライブにはまったく行ってなかったのだが、今回ライブの良さを再認した。4、5年前はアニサマを筆頭にアニソンライブに通い詰めていたのだが、アニソン自体に対する熱も薄くなったこともあり足が遠のいていた。ヘッドホンと比べると音圧が段違いだし、ひとりで聴いてるだけでは味わえないものがある。ライブ熱が再燃しそう。